【クラリネット】大人からの再開レッスンで人生が変わった話

全般のお悩み

子育てや仕事に追われ、自分の時間がなかなか取れない毎日。

「クラリネット、また吹きたいな…」と、押し入れに眠る楽器を見るたびに、昔の楽しかった記憶がよみがえってくる。

そんな思いを抱えながら、一歩踏み出せずにいた一人の女性がいました。

彼女は、子どもの頃に吹奏楽部でクラリネットを吹いていた、ごく普通の主婦。

忙しい日々に追われ、すっかり音楽から離れていました。

しかし、ふと「もう一度、あの頃のワクワクを取り戻したい!」と思い立ち、クラリネットのレッスンを始めることにしたのです。

13年ぶりに息を吹き込まれるクラリネット

楽器をそーっと押入れから出してはみたものの…

レッスンを始めるにあたり、「そもそもこんな古い楽器は使えるの?」とメンテナンスを兼ねて楽器を修理に出してみました。

「年月は経っていても、実は昔の楽器の方が素晴らしい木材を使っていることが多いんだよ。まだまだ大事に使ってね」と後押しされ、ちょっぴり自信が湧きました。

そしてマウスピースやリードは新調することに。でも種類がありすぎてよくわからない。。。とりあえずはネットで調べて口コミがいいものを購入。

「これで準備万端!」と意気込んだものの、いざ楽器を手にすると、少し緊張しました。

再開に緊張!どんな音がする?

まずは自宅で吹いてみようと楽器を組み立てるも…あれ?組み立てってこれであってる?

リードをつけてなんとなく音は出るものの…あれ?こんなにかすれた音がしたっけ?

指使いは…あれ?これでいいんだっけ?

どうしたものかと、慌てて音楽教室を検索!こんなど素人がレッスンなんかに行っていいのかな?と不安を抱えつつ。。。

体験レッスンで未知の世界が見えた!?

今まで学生時代にも受けたことのなかったクラリネットレッスン。

「昔吹いてたのに忘れたの?」なんて言われたらどうしよう…緊張マックスで手が震えながらも、先生に言われるがままにとりあえず楽器を組み立ててみました。

「まずは組み立て方もおさらいしましょうね」

ぎこちない楽器の扱いに、先生が丁寧に握ってはいけない部分を教えてくれます。

第1の奇跡:これが私の音!?

「それでは音を出してみましょうか」と言われ、恐る恐る息を吹き込んでみると、やはりかすれた音しか出ません。

「やっぱりダメか…」とがっかりしたその時、先生が「ちょっと貸してね」と私の楽器を手に取り、マウスピースのまわりのセッティングを調整してくれました。

「これで、息を入れるときに楽器の中からベルの先を通って、遠くの人に声をかけるように息を遠くまで飛ばしてみましょう」とアドバイスをくれました。

その通りにやってみると、驚くほどきれいで、懐かしいクラリネットの音色が響き渡ったのです!

音が出た瞬間の感動は、今でも忘れられません!というか、何が起こったのか全く分かりませんでした。自分で出した音とは到底思えないほどきれいな音が出るのです!

第2の奇跡:指が勝手に動く!?

音が出たことに気を良くして、次に簡単な曲を吹いてみることに。

元々楽譜を読むのが苦手な私。楽譜を見ても、最初は「ドってどこだっけ?」と戸惑ってしまいました。

先生に「楽譜を読もうと思わなくていいので、まずはドレミファソと覚えて歌ってみましょう」と教えてもらうと、まるで体が記憶しているかのように、スッと指が動いたのです。

「昔の自分が残してくれた宝物みたい」と、とても嬉しくなりました!

長年のブランクがあっても、意外と体は覚えているものなんですね。

レッスンを継続したその後

体験レッスン後、忙しいながらもコンスタントに1か月に2回のレッスンを受け続けると、ますますクラリネットの虜になっていきました!

もちろん、最初は課題もたくさんありました。

手の形や指の形の課題

「手の形や指関節の柔軟さの関係で指が思うように動かなくなっている」、と指摘されました。

先生からはレッスンのたびに「親指の関節を特に意識しましょう」「両手の小指が丸まってるよ」と細かく指導されました。

最初は戸惑ったのですが、先生が何度も何度も根気強く教えてくれたおかげで、正しい手の形が身につきました。指を動かすためには、手の形が重要だったのです!

姿勢の課題

正しい構え方を知ることで、音もさらに安定するようになったと思います。

椅子にただ何となく座って吹いていたけれど、「重心を考えながら座る、視線を下げるとのどが締まる、楽器の角度を上げると口に負担が出る」といろんな体の原理と合わせて指導してくださるので、体に負荷がかからず演奏できるようになってきました。

忘れてた譜読みも気がつけばできるように!

学生のころから苦手だった譜読み。レッスンを始めた頃は、楽譜を読むことにも一苦労だったんです。

「よくないんだろうな」と思いながら、楽譜の上に音名を書いて吹いていました。

でも、レッスン中に「吹く前に、声に出して読んでみましょう」と指導を受け、繰り返し読んでいると・・・自分で練習するときにもそれが習慣化してきたではありませんか!

そして先生が選んでくれる、自分のレベルにぴったりの曲を練習していくうちに、いつの間にか、初見で(初めて見る楽譜でも)スラスラと吹けるようになっていました。

大人から再開するメリット

クラリネットの練習を通して、少しずつ自分に自信が持てるようになった彼女。

音楽の楽しさを再認識し、毎日の生活に彩りが戻ってきました。

クラリネットの音色は、彼女の日常を豊かにする素敵なスパイスになったようです。

もしあなたが、昔の自分を思い出して「もう一度クラリネットを吹きたい!」と考えているなら、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

意外と体は覚えていますし、音楽はいつでもあなたを温かく迎えてくれますよ。

新しい自分と出会う、素敵な体験が待っているかもしれません。


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